- 社会人として読むべき本がわからない
- 読書を仕事に生かしたい
- 読書で年収を上げたい
- 効率的に本を読みたい
今日は、三谷宏治さん著の「戦略読書」をまとめながら、日々の読書を戦略的にして独自のキャリアを築く方法を紹介します。
この本は2020年に『増補版』が出版されており、過去の内容がさらにパワーアップされています。
最後まで読んでいただければ、日々の読書を改善するヒントを見つけられるかもしれません。
大人の読書には戦略が必要
社会人のみなさんは日々どんな本を読んでいますか?
三谷さんは、社会人になった当初「サラリーマンとはどういうものか」を理解し、「コンサルタントという仕事を1日でも早く出来るようになる」ために、みんなが読んでいるサラリーマン小説を読み、ビジネス基礎本を100冊以上読んだそうです。
その結果、職場で他の人と意見が被る、という経験をしました。
人の体が食べるものからできるように、人の精神は読むものからできる、ということを痛感し、以降「ツマラナイ奴」にならないための読書を意識します。
読書にも戦略が必要だ。他人と同じ本を読んでいると、他人と同じ意見しか言えなくなるから。
私たちの思考は読んだ本から出来ています。
何を、いつ、どれだけ読むのか。それを意識するだけで、自分自身が変わってくるのかもしれません。
そして読書をすることで「経験の差」、つまり「年齢の差」をひっくり返すことが出来るかもしれないのです。
読書ポートフォリオで「何を」読むのか時間配分する
戦略読書のメインは、このポートフォリオだと言っても過言ではないでしょう。
三谷さんは著書の中でポートフォリオを時間(成長)と共にシフトさせる方法を解いています。
年に100冊読むとして、その100冊をどういうジャンルに割り振るかをまとめてみました。
(※図は、本に記載されているものを参考に作成しています)
社会人1年目
社会人1年目(出来れば入社の半年前から)はビジネス系に100%投資します。
会社が送ってくる課題図書があればそれを、なければ先輩たちに聞いて片っ端から読みます。
「日経ビジネス」や「プレジデント」などもカウントしてOKです。
社会人2~4年目
ビジネス書ばかり読んでいることに弊害を感じ始めたら次のポートフォリオにシフトしましょう。
ビジネス系は基礎から応用にシフトし、何を読むかは自分で考えるようにします。
非ビジネス系は自分の好きなジャンルを読みましょう。
ただし、この時の非ビジネス系ジャンルには
①もともと持っていた強みを取り戻す
②どんどん狭まる自分の視野を広げる
という2つの目的を意識します。
新奇は流行りものや人から進められたもの、偶然本屋で目にとまった本など、普段の自分では選ばない本です。
社会人5~10年目
リベラルアーツ(教養)を学び、新しい言葉を磨いて倫理を学ぶ。
これが、このポートフォリオで意識することです。
ここで自分をもう一段進化させましょう。
キャリアチェンジ準備
転職や異動で今までの職種とは違う仕事をすることになった場合は振りだしに戻ります。
再びビジネス本の比重を多くして、次の仕事に備えます。
自分の読書履歴を見直してみる
以上を踏まえて、私の2020年の読書履歴を振り返ってみます。
私は社会人11年目で最近異動があり新しい部署に移ったので、イメージとしては第3期と第4期の間ぐらいでバランスが取れていたら良いと考えました。
2020年に読んだ本は90冊。
これをポートフォリオに落とし込んでみました。
非ビジネス本の割合は合格点。
基礎ビジネスを応用ビジネスに移行させて、新奇をもう少し増やす必要があることが分かりました。
ビジネスは何が基礎で何が応用なのか線引きが難しい本もあったのですが、2021年はこれを意識していきたいと思います。
まとめ
今日は、三谷宏治さんの「戦略読書」を紹介しました。
ポートフォリオを意識して読書をするということを多くの人はやっていないと思うので、ちょっと意識するだけで差がつけられるのではと感じました。
冊数を数えて四象限に割り振るのは面倒な人は、ビジネス書を1冊読んだら非ビジネス書を1冊読むことを意識しても良いかもしれないですね。
「戦略読書」には519冊に及ぶ本の紹介も載っているので、次に読む本を探している方は手に取ってみてください。
新しい世界が開けるかもしれませんよ。